ボッシュ家電のある生活をより豊かにするWebマガジン
2022/11/24 | スタッフ日記
Boschの故郷ドイツに行って来ました!(過去記事再掲載)
こちらの記事は2019年11月にBosch家電サイト「Club-Bs」内のブログに掲載された記事を再掲載しております。
スタッフHさんがドイツの建築めぐりをする旅行し、その旅先で出会ったすてきな建築や、Boschにまつわるエピソードを紹介してくれています。
欧州のサマーバケーションも終わり、少し混雑がおさまった10月。Bosch創業の国ドイツに視察に行ってきました。
と言っても…大阪ショールームは長い夏休みをいただき、イケメンT君に留守をお願いし、家族には「おかんの家出やっ!」と振り切っての計画。そして強行!
敬愛する建築家の作品を巡る旅なので、がっつりBosch食器洗い機の研修や視察ではないのですが…(;^_^
世界的に有名なスイスの建築家であるピーター・ズントー氏の建築を巡る旅。
ピーター・ズントーの作品は故郷のスイスやドイツ、ノルウェーの最北東端など、ヨーロッパに多く点在しています。
今回はオランダ、スイス、ドイツから再びオランダへと戻り放浪してきました。
スイス・ヴァルスにあるSPA「テルメヴァルス(Therme Vals)」
ピーター・ズントーの最高傑作のひとつになります。
彼の建築は一切の妥協を許さないこだわりの強さ。そして、その土地の人々や風土を大切にし、長い歴史の中で育まれてきた風土に合った素材を取り入れ創る、素朴なヴァナキュラー建築です。
建物が自然の一部となり風景の中に取り込まれ、まるで一枚の風景写真のような建築です。
スイス・スンヴィッツ「聖ベネディクト教会」
けっして派手さや豪華さはありません。建物は風景のなかで美しく古びていき、風景を寿ぐ。そしていつか故郷をつくる。
どこか懐かしく感じるような…詩的建築なんです。
そして訪れなければ感じる事のできない音の響きや射し込む光と影。なにより心に触れる「空気感」が存在します。
彼の建築は空間と時間の芸術であり、内と外の緊張関係が存在します。そして光の取り入れ方がとても美しく、内は静寂で柔らかい空間であったり、光に誘惑されて浮遊するような空間であったりします。
ドイツ 「ブラザー・クラウス野外礼拝堂」
どの作品も、観光地からかけ離れた僻地に佇む建築なので簡単には辿り着きません。
どの地へも大変な思いをしながら巡りました。途中、トラブルやアクシデントもありましたが、その土地に住む方々に暖かく支えられ、導かれながら到着しました。その土地に住まう人々から愛され尊敬されているズントーとその作品、それをめざして遠い国から訪ねてきた異国の人間をなんと暖かく出迎えてくれた事か…
私達日本人も「日本人は本当に親切。素晴らしい建築、いい国だった!」とよく言われます。日本の建築も島国であるがゆえ、その土地の風土に生かされてきた先祖より、脈々と受け継がれた哲学が染みついているのだと思います。そしてそれは私達が子孫から借りている土地なんですね…
そして、Bosch の創業者でもある、ロバート・ボッシュの理念や哲学もズントーとよく似ているのかも知れません。
画像:ロバート・ボッシュ
創業者ロバート・ボッシュの名言録より
「私の成功のかなりの部分は、品質の低い製品が私の工場から送り出されるのを回避することへの、頑固なまでのこだわりのおかげなのです。」
Bosch の食洗機工場のある村ではおじいちゃんがBosch で働き、そのお孫さんまでBoschで働いているなど、やはりその土地に生きる人をとても大切にされています。
今回はこのディリンゲンの工場には行けなかったのですが、列車を途中下車してBosch本社のあるシュトゥットガルトを散策してきました!
日本でいうところの新幹線にあたるドイツICE特急の中から見えるのはBoschの建物!実は反対側にも大きなBoschの建物がありました。
女の子がBosch の工場が見えた時に「Bosch~°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°」→ドイツ語で何言ってるんか分かりませんでしたが(…汗)
私と同様にBosch を見てテンションが上がり叫んでいたのできっと仲間です(笑)家族の誰かがBosch で働いてるんかな?いつもBoschのおもちゃで遊んでるんかな?と一緒に窓の外を眺めた私達…(笑)彼女は私を見てなんや?と思ったでしょうね(笑)
シュトゥットガルトの駅に到着!この街がBosch創業の街です。
駅を出たらいきなりBoschの大きな壁面看板!圧倒されました。
この看板を眺めながらおにぎり食べたんねん!と思いましたがフルーツ盛り(笑)
この街は自然が豊かで古い建物も多く、中心部には宮殿広場があります。
新・旧宮殿がありとても綺麗な広場です。
この日は夏が戻ったような暑さでこの広場ではたくさんの人が集い、歌う人やチェスをしたり、ベンチで本を読んだりしながら、それぞれが自由にゆったりとした時間を過ごしていました。
博物館や美術館、劇場も多く、管弦楽団やバレエ団もあります。
そして産業都市でもあるこの街には、メルセデス・ベンツ博物館、ポルシェ・ミュージアムがあり、車好きにはたまらない街です。中央駅の塔屋部分にはベンツのエンブレムが!
市内を走るバスもベンツでした✨
ドイツらしさが表れていますし、やはりカッコイイ!
この街にはベンツ、ポルシェ、ボッシュの本社などが勢揃いしています!
Bosch本社は車でゲートを抜けなければいけませんし、セキュリティも凄く、ゲート付近をウロウロすると通報されそうなので地下鉄で10分のところにあるフォイエルバッハという街に行ってみました。
駅に着いたらBosch のビルが出迎えてくれました。
標識もBosch を案内してます。
マーケティング本部などもありこの街全体がBosch です(凄)
もう、何の事業をしているビルなのか分かりません💦Bosch はほんとに大きな企業です!
この日は日曜日なのでほとんど人は歩いていません。ドイツの休日は観光地の飲食店以外は結構閉まっていて、みんなしっかり休息します。コンビニやスーパーも閉まっている所が多いので、駅から離れると大変です。
ドイツ国内ではロバート・ボッシュ通りなど創業者の名前が通りの名前になっていたり、Bosch ゆかりの施設や建物がいたるところに建っています。
ドイツをはじめ、ヨーロッパの各地にさまざまな貢献をされ、欧州をリードするメーカーとなっています。日本ではBosch はあまり知られていませんが、ドイツやヨーロッパでは本当に皆が愛するBoschなんですね!
この日、スーパーは見つけられずにルームサービスを…
スイスは世界一物価が高い国らしく、外食はせずにスーパーのサンドイッチばかり食べていましたが…💦ドイツに入ると何でも安い錯覚に陥り気が大きくなりました(笑)
かなりのサイズでしたがペロリ完食(笑)
現在、中央駅付近は大がかりな工事をしているので駅周辺は景観が悪かったのですが、とても興味深い街でしたので完成後に再び訪れたいです。
世界遺産にもなったル・コルビュジェの作品(ヴァイセンホーフ・ジードルングの住宅)もあり、今回行けなかった所がまだまだたくさんありましたが、次の旅へ出発です。
次の街ケルンへ続きます。
関連の記事
-
2022/11/24 | スタッフ日記
-
2021/7/30 | IHクッキングヒーター
-
2020/9/29 | スタッフ日記